プログラマティック広告市場が伸びればネット広告単価が下がる。

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ネット広告は進化し続けており、次はプログラマテイック広告市場が拡大し、デジタル広告市場のスタンダードになりそう。

プログラマテイックとは、広告配信プラットフォームを介した自動取引システム。

自動配信プラットフォーム

プログラムによる広告の自動取引

昔の広告は、特定サイトの特定箇所にお金を払ってバナー広告やテキスト広告を掲載する方式でした。

ヤフージャパンのトップバナーを1カ月500万円で買う(●●インプレッション保証)などというイメージ。

現在は、アドネットワークに参加している様々な媒体に対して広告配信するスタイルが主流。グーグルのアドセンスなどがその代表ですね。

そして、この仕組みがビッグデータの活用により進化していき、どこのウェブサイトにどんな広告を出せばいいかの判断をプログラムが自動的に判断していく仕組みになっていきます。

そうすると、企業のマーケティング担当者及び広告代理店の仕事が変化。これまでは、どの媒体にどんな広告を出すかが重要な仕事でした。ところが、プログラマティック広告だと予算と広告さえ決めれば、後は自動的に最適な媒体に出稿できることに。

オンラインプラットフォームがあれば、広告代理店の営業マンにとって仕事が減ることになりますね。一方、企業の担当者は、媒体選びの労力が減ると共に、ムダな広告を出す可能性が減少。実際、米国市場での広告単価はすでに減少している模様。

投資家の広瀬隆雄氏によると米国のネット広告企業の決算が悪くなっているという情報。

現在、プログラマティック・アドバタイジングは100億ドル市場(前年比+137%)と言われています。2016年までには200億ドル市場に成長すると予想されています。その時点で、デジタル広告市場全体の4割を占めるのです。

もちろん、広告主の側からすれば効率が良くなるわけだから、それは広告のROIを高めると予想されます。でも今はまだ試行錯誤中なので、広告主も「いまひとつやんけ」とシラケているそうです。その間にも自動化がもたらす全体的な単価の下落は加速しており、それがネット広告モデルの企業の決算が軒並みボロボロになった理由というわけ。Markethack

プログラマティック・アドバタイジング市場は、米国発だけに略語が多く、混乱しがち。下記3つを覚えておきましょう。

  • DSP:デマンドサイドプラットフォーム(需要側)
  • SSP:サプライサイドプラットフォーム(供給側)
  • RTB:リアルタイム入札

Wincuinas:それ以外の様々な用語や略語、DSP、RTB、DMPなどはどう定義しますか?

Deng:RTB [リアルタイム入札] は一つのルールと言えます。1つ1つの広告インプレッションをリアルタイムで評価、購入、販売する方法です。DSP [デマンドサイドプラットフォーム] とSSP [サプライサイドプラットフォーム] はそれを支援するものです。これらはスペクトルの両端で機能します。どちらもプログラマティック取引を可能にするテクノロジーです。DSPはデマンドサイド、すなわち広告主によって使用され、どの広告インプレッションを購入するか、いくらで入札すべきか、その決定をアルゴリズムに基づいて助けます。SSPサイド:これはパブリッシャー側です。パブリッシャーがサイトで生成する各インプレッションに対して、販売価格を最大限高められるようにします。TURN

広告掲載の効率を考えると、膨大なインターネットの世界を人力で運営するのは大変。そこでビッグデータを活用してプログラムに運用させる方が効率が上がります。人間の手で運営しても結局はアナリティクスやアドヱビスなど広告効果測定ツールを利用して広告効果を測定して判断するわけですから。

例:グーグルアドセンスによる最適化

当サイトでリスティング広告関係の記事を書いてみました。すると、リスティング広告の記事が出てきました。これは分かり易い。コンテンツに合致したコンテンツマッチの考え方ですね。

リスティング広告の広告

ところが、同じ記事の下部に出てきた広告は、記事と全く関係のない太陽光やサロン予約システムの広告。これは閲覧者が興味を持っている分野の広告を出すインタレストマッチの考え方。そして、実際のところ、アドセンスに限らずこちらのインタレストマッチ系が増えつつある。

全く関係のない記事が出た

参考:媒体社側の考え方:かなり広告代理点及び媒体側は危機感を持っている模様!

プログラマティックと自動取引 ~媒体社の視点から~

レムナント(残り)在庫の流通量が増えて相対的に高値の純広告(プレミアム広告)が減り、トータルでの媒体収益率が結果的に低くなっているという点。もうひとつは、広告主のほうが積極的にデータを活用しているので、単価設定のイニシアチブを取れていないという点だ。「これらを解決するために『すべての広告在庫を、オーディエンスデータを使って高単価で効率的に販売していく』ことが求められている」と徳久氏は強調する。マーケジン

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