SEOのキーワードカニバリゼーションと重複コンテンツの問題解決
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ブログやウェブの記事が増えてくると悩み出す問題がキーワードのカニバリゼーション。これは共食いのことで、SEO診断・対策を意識する上で、ちょっと覚えてもらいたい概念。
キーワードカニバリゼーションとは
記事を書いているとどうしても似たようなページが出来てしまう。複数のページを持つウェブサイトは、似たようなページが出来てしまいがち。特にタイトルやヘッダータグに似たようなターゲットキーワードがあると、【カニバリゼーション=共食い】により、検索結果に表示されなくなる。
グーグルの検索エンジンは、ドメインの多様性を支持するために、検索結果が同一ドメインで埋め尽くされるのを好みません。一つの検索結果に同一ドメインで表示されるのは基本的に4ページまで。
海外SEO情報ブログ:ドメインの多様性を検索結果で優先
カニバリゼーションの事例と解決策
例えば、金融系サイトを運営している方で、日々の相場情報を出している方は多いと思います。その場合、本日の株価、為替相場、決算発表、米国や日本の経済統計の数字などをタイトルに含めることが多いと思います。そうなると、タイトル・記事内容とも似通ってしまいカニバリゼーションや重複コンテンツとして検索エンジンに判断されてしまうことも出てきます。
他の事例として、シリーズ記事を書く時に、メインタイトルを記載した後に1~3などの数字を付けることも多いことでしょう。
人間が見たときには、分かりやすく問題ありません。それぞれをユニークで独自なタイトルにしてしまうとシリーズ連載の記事であることがわからなくなってしまいます。
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シリーズモノのタイトル作成:カニバリゼーションを避けて人間にも分かりやすい命名法は副題を付けるという方法が一つの解決策。映画のタイトルにもスターウォーズエピソードⅢ/シスの復讐のようなサブタイトルがついていますね!
- 簡単にできるSEO対策その1:タイトルはユニークでオリジナル
- 簡単にできるSEO対策その2:被リンクは購入よりも自然な付与を優先
- 簡単にできるSEO対策その3:代名詞は少なめにしてしっかりと具体的な名詞を書く
この場合も、前半部分のキーワードに対して食い合いは起こりますが、後半部分で有る程度はカバーできます。
●Web担当者フォーラムの記事による対策:サイト全体に大きな問題がある場合。
すでにサイトがキーワードカニバリゼーションに陥っている場合は、どうしたらいいだろう?
大ざっぱに言うと、301リダイレクトをたっぷり使うことだ。僕が顧客のサイトを手直しする場合、アーキテクチャ内でこの問題を抱えているすべてのページを洗い出し、これらのページから指し示すべき最良のページを決定し、それからカニバリゼーションになっているすべてのページで301リダイレクトを使用して、1つのページに集中させる。これで訪問者が確実に正しいページにたどり着くようになるだけでなく、リンクの公正さや関連性が時間の経過とともに向上し、クエリに対し最も関連性が高く、最も高くランクされる可能性を持ったページを検索エンジンに特定させることにもなる。検索エンジンを混乱させるキーワードカニバリゼーション対策
301リダイレクトを活用して対策を行うべしとのこと。元記事は2007年と古い内容ですが。
その他の対策としては以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
重要なページにリンクを集める:多数あるページに同じ愛情を注ぐのは不可能。類似したページの中で特に重要なページに対してサイト内リンクを集めることで差を付ける。
ページを集約する:分割して作成したページをまとめてしまう。グーグルの検索エンジンはボリュームのある内容の濃いページを喜びます。場合によっては複数ページを集約してしまった方がSEO上、好影響を与えることがあります。
サイト構造を設計し直す:サイトマップなどを利用して全ページを洗い出して、可能な限りページのテーマとタイトルがユニークになるように設計し直す。
重複コンテンツの怖さ
キーワードの共食いは、ロングテールの集客を妨げてしまいます。ユーザーが新しい情報を手に入れたくても同じような内容ばかりだとがっかりしてすぐに帰ってしまいます。
さらに怖いのは、重複コンテンツ(コピーページ)扱いを受けること。類似コンテンツとしてペナルティを受けてしまうとSEO対策上の大ダメージ。
同一に近いページが多数あるサイトは、検索エンジン・ユーザー共に満足度が低くなります。
ただし、カニバリゼーションを全て無くそうと思うのはしんどい。それに、コンピュータのアルゴリズムと人間の要求は違います。意識しすぎるとコンテンツを増やせなくなりますので、概念を理解した上で、無視してしまうのも方法の一つ。