電通四代目社長 吉田秀雄氏の「鬼十則」
<スポンサーリンク>
1901年創業の単体では世界最大の広告代理店である「電通」
四代目社長吉田秀雄によって1951年につくられた行動規範とも言える「鬼十則」
吉田秀雄記念事業財団はこちら
鬼十則
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
吉田秀雄氏
1903年、福岡市小倉生まれ
昭和26年に電通社員のために、鬼十則を書きあげる。
最初に入社した会社での支店訓
私が最初に入社した会社(フジフューチャーズ株式会社)の大阪支店は、支店長が言葉の力を信じている方で、毎朝の朝礼でこの鬼十則を唱和したことを今でも覚えています。
当時は、まあ、それ程深く考えずに読まなければいけないから暗記して唱和していました。
壁にぶつかった時
しかし、年数が経ち、あらゆる場面でビジネスを進めていくと壁にぶつかります。
その壁は、自分自身の能力不足や知識不足、チームとしての問題。個々人の関係性、規制強化その他の問題。
様々な壁が登場してくる中で、この鬼十則を思い出すことが時々ありました。
この鬼十則を貫いている信念を私は次のように理解しています。
「自分自身が全力を尽くしてチャレンジしていけ。」
「物事が進むのを待つな。自分で動かしていけ。」
特に、新規事業を進めていくと、分からない事、決断の必要な事ばかりです。
その中で何かを創り上げていくうえでこの鬼十則の考え方には心を支えてもらいました。
他力本願ではなく自力で成し遂げようと思った時点で、人は成長します。
口だけではなく行動すること。
批判や批評するばかりでは何も進みません。自ら行動して批評や批判を甘んじて受けて改善に繋げること
人は弱いもので、自分自身を叱咤激励するために載せてみました。